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タイトル名 |
鯨神 |
レビュワー |
へちょちょさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-10-13 03:13:16 |
変更日時 |
2004-10-13 03:13:16 |
レビュー内容 |
原作は官能小説の大家?である宇能鴻一郎先生が未だ純文学を志していた頃に書かれ、芥川賞をも受賞したという(メルヴィル「白鯨」パクリ?っぽい)同名小説。大映による映画化となった本作の出来は…うーーーーん、まず第一にシャキ役の本郷功次郎が全然ダメ。とにかくナヨっちい。祖父・父・兄と親子三代に亘って鯨神に殺され、復讐の一念に燃える精悍な海の男という説得力が画面に致命的に無い。そうそう、その三代にわたる鯨神との闘いってのが冒頭から立て続けにあるんだけど、「鯨神ば倒す!」~返り討ち~「カタキば討つ!」~又もや返り討ち~「カタキばーい!」~懲りずに返り討ち…ってひたすら無策で突っ込んではやられの繰り返しが余りに単調過ぎて、観てるこっちが馬鹿馬鹿しさに退いてしまう。もうチョット見せ方を工夫してよ。また鯨神の特撮もモノクロで誤魔化しているが、いかにも作り物丸出しで今イチ迫力を感じない。伊福部サウンドも精一杯盛り上げようとしてはいるんだが、後の「大魔神」には及ばず。取り分けイタイのはラスト。まず映像で語るべき”主人公シャキの鯨神への偏執的な愛情の吐露”を全部シャキのいかにも説明口調なモノローグでサックリ処理してて拍子抜け。勝新の紀州は男クサさ満点でなかなか良かっただけに惜しい。 |
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