|
タイトル名 |
Mishima: A Life In Four Chapters |
レビュワー |
じゅんのすけさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2003-07-05 16:45:44 |
変更日時 |
2003-07-05 16:45:44 |
レビュー内容 |
カンヌで最優秀芸術貢献賞なる賞を受賞したものの、三島未亡人の許可がおりず(一説では当時の中曽根首相が圧力をかけたとも。三島由紀夫が市ヶ谷駐屯地で自決をした時、中曽根は防衛庁長官の立場にあり、野党から厳しく追求され責任をとらされた。ていうか、人を更迭して自分だけ責任逃れしたらしい・・・)未だ日本未公開のままになっている作品。でもレンタル屋にいけば輸入ビデオが置いてありますので、台詞も日本語ですし、興味ある方はどうぞ。映画の内容は1970年11月25日の自決当日の行動を追いながら、そこに「金閣寺」「鏡子の家」「奔馬」といった作品を三島の幼年期からのエピソードに絡めて描くという非常に凝ったもの。セットも演劇的だったりで、うっかりすると技巧倒れになってしまったところでしょうが、話の運びが巧みで、二時間はあっという間の印象。主演は緒形拳。肉体改造までして(ついでに胸毛まで貼りつけて。腹毛というか)役作りに励んだというものの、どう見てもミスキャストで、この作品の最大の欠点といえるでしょう。でもまぁ、三島由紀夫を演じられるのは三島自身だけという気もするので、というか、三島由紀夫というのは平岡公威(三島の本名)という俳優によって演じられたキャラクターのように思われるので、他のどの俳優が演じても違和感は残ったかもしれませんね。ついでに三上博史が楯の会のメンバーのひとりを演じています。 |
|
じゅんのすけ さんの 最近のクチコミ・感想
Mishima: A Life In Four Chaptersのレビュー一覧を見る
|