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タイトル名 |
フレンジー |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-07-02 23:03:34 |
変更日時 |
2004-07-02 23:04:15 |
レビュー内容 |
ヒッチコックが「ヒッチコック手法」で撮る。後の作品ほど、観る側もどうしても、「ああ、またやってるなあ」というやや醒めた目で観てしまう。当然そこにジレンマがあるわけだけど、それでも本作は敢然と、「恐怖」の手法に挑戦する。老境のヒッチコックが奮い立たせた情熱を感じることができます。殺人シーンではグロの要素を盛り込み、その一方では「被写体のないカメラ」という不気味な演出も。特に、カメラが屋内の階段を降りてきた後、そのまま屋外に出て行ってしまうシーン、技術の進んだ今なら簡単に撮れるかもしれませんが、ここでは当時の技術で苦心して撮っています。殺人や死体遺棄の様子をじっくり描いている分、ストーリーの方はやや単調な部分もあるのですが、後半俄然面白くなります。それにしても、視覚からでも不味さがヒシヒシと伝わってくるあの料理、スバラシイです。 |
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