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タイトル名 |
サーカスの世界 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2013-08-01 09:41:54 |
変更日時 |
2013-08-01 09:41:54 |
レビュー内容 |
物凄く地味なタイトルですが、実は、なぜか、意外に、いやムダに、スペクタクルな映画なのです。冒頭からサーカスの曲芸シーン連発、というより複数の演目が同時並行に演じられててお客さんもどこを観ていいか困るんじゃないか、と思うんですが、要するに沢山の演目、沢山の曲芸師を、映画のカメラに収めたかったんですかね。いつまでも曲芸シーンばかり続けられない。何しろ映画開始30分ほどで、クライマックスに持ってきてもいいような一大スペクタクル、船の転覆シーンが待ってるのだから(大掛かりな割には、地味なスペクタクルシーンかも知れませんが)。ま、そもそも、サーカス団を率いているマット(ジョン・ウェイン)が、欧州興行をうって出る、というストーリーが、ロケしまくります名所を映画に取り入れます、というスペクタクル印の表れ。そんでまあ、すべてを失ったマットが、団員をスカウトしてまたサーカス団を作ろうとしていく中で、かつて「ある事件」をきっかけに別れた女性曲芸師と再会したり、娘同然に可愛がってきたトニ(クラウディア・カルディナーレ。可愛過ぎ)が、マットに憧れてついてきた若者スティーヴ(誰だよこの冴えない男は)といい仲になったり(まったく釣り合わん。マットならずとも怒っちゃいますよ)。で、思わぬ過去が明らかになってゆく。と言っても最初からほとんどミエミエでバレバレな展開、ベタな展開で、非常に安心感のある展開なのですな。それぞれの役者も自分のポジションでノビノビと演じており、工夫が無いと言われればそうかも知れないけれど、このややヌルい安心感、悪くないですな。そしてまた、だからこそ、クライマックスで再び待っているスペクタクル、安心感の無い理不尽なスペクタクルに、手に汗握っちゃう、というのもある。楽しい映画でした。それにしても、これもスペクタクル映画としての意気込みの表れなのか、カット割りを多用しまくり、これがどうもつながりが悪くてギクシャクする(カットが変わると手に持っていたハズの書類が机に置かれていたり)のがえらく気になっちゃう、そこが残念。 |
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