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タイトル名 |
ブレードランナー/ファイナル・カット |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2012-02-26 08:50:36 |
変更日時 |
2012-02-26 08:50:36 |
レビュー内容 |
『ブレードランナー』と『地獄の黙示録』。・どちらも有名な小説を元にしながら、小説とはかけ離れており(違いを探すより共通点を探す方が…)、・どちらも観かける度にバージョンが異なり(笑)、・どちらもあまり中身があるような気がしない作品だけど、・どちらも逆らい難い禁断の魅力がある。 と、自分の中では独特の位置を占める2作品なのですが。むかしある知り合いが、「サイバーパンクってのは“間違ったニッポンが出てくるSF”のことでしょ」と、勿論これは冗談で言ってたのですが、この元にあるのは要するに、『ブレードランナー』という映画の持つ「イメージ」とその影響力、なのですな。本当にイメージ力の強い映画だと思う。内容(物語)はむしろ、小説よりも平凡だとは思いますが。しかし、ハリソン・フォード演じる主人公デッカードのボンクラぶりと対照的に、無表情ながら悲哀と存在感を示す4人のレプリカント(この言葉を創造しただけでも本作は不滅だと思う)。ラストのルトガー・ハウアーとの死闘は、とにかく出色。およそ何も生み出さず何も解決することのない絶望的な闘いが、最後に「何か」を生み出してひっそりと終わる。全体的にはかなり“ビョーキ”な作品ですけれど、やっぱりイイなあ、と思うのです。 |
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