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タイトル名 |
フランドル |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2008-12-09 17:40:01 |
変更日時 |
2008-12-09 17:40:01 |
レビュー内容 |
冒頭の寒々とした農村と、砂漠の戦場との、あまりに見え透いた対比に、正直、これはもしやオマヌケな映画ではないか、と思ったのだけど。でも見ているうちに、結構ひきこまれてしまう。背景が何も説明されないまま、不自然に規模の小さい戦闘が描かれ(違和感ありまくり)、これがかえって、何やら超現実的な感覚で作品を貫いており、映画にひきこませます。だけどなあ。輪姦シーンをカメラが遠目に描くのには、一気にゲンナリしてしまう。大男に囲まれ蹂躙される恐怖も痛みも、なーんにもないこのサラリ感。女性の握りしめた拳で、絶望と憤りを表現しました、ってか? そういう描き方しかできないんなら、レイプシーンなんか入れるな。とにかくこの映画の、サラリサラリと何でも流していく描き方に、せっかく引き込まれた映画の流れから、やっぱり心が離れて行ってしまう。農村には春が来て、夏が来る。だからどうなの、要するにたった半年の話なんだな、と思っただけ。この映画には音楽が入れられていない。それはいいのだけど、その代わりになるような印象的な“音”があってもよさそうなもの。というわけで、何だか見ごたえの「無い」映画だった、というのが感想。 |
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