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タイトル名 |
グリーン・インフェルノ(2013) |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2021-07-31 21:59:56 |
変更日時 |
2021-07-31 21:59:56 |
レビュー内容 |
こんなゲテモノ企画みたいな作品は全く見る気がなかったんですけど、ちょうど『ひかりごけ』を見たところだったもんで、やっぱりコレも見とかないと、バランスが取れないかな、と。 いや、結論から言うと、見ても別にバランスも取れないし、バランスを取る必要もないんですけどね(当たり前だ)。強いて言うと、アチラが喰う立場の映画、コチラが喰われる立場の映画。 というわけで、テーマは人食い人種。「ビルマの竪琴(原作)」にも登場する、お馴染みのアレですね。川口浩探検隊なんかにも出てきてましたね。 で、能天気な御一行が、とっ捕まって喰われちゃう。悪趣味な解体シーンは、H.G.ルイス作品なども思い起こさせますが、映画を見る限りルイスは人体の構造を全く把握できていなかったようなので、その点はコチラの方がだいぶマシ。 喰われる連中、オネーチャンはいいとしても、男はムサい連中ばかりで、いくら人食い人種でも食中毒起こすんじゃないかと心配になる。ってのは大きなお世話ですが。 で、こんな映画にも、なるほど、教訓と呼べるものは確かにあって、赤の他人と簡単にコミュニケーション取れるなんて、ユメユメ思う勿れ、と。昨今のネット社会、一方的に発信したら、どこかの誰かが反応して、それをもって何か自分が大きな影響力を持ってるみたいに勘違いしちゃうけど、コミュニケーションなんてそんな単純なものではなく、ホレ、こうやって全く価値観のカケラも共有しない異文化と遭遇したら最後、何の意思疎通も出来ないまま、哀れ、彼らのエサになるしかない。ってのは極端ではあるけれど、せめて、スマホ持ったぐらいじゃ万能になんかなれないこと、自分の主張が通じない相手が世の中ゴマンといること、くらいは認識すべき、ってことですわなあ。 だから。 この作品で、少年とちゃっかり意思疎通して逃げ出すくだりは、物語としてちょっと甘いんじゃなかろうか。と思ってしまうんですけどね。 あ、ちなみに川口浩探検隊も確か、人食い人種に捉えられるも必死のコミュニケーションの末に解放されたんでしたっけか。まあ、アレはフィクションですから・・・・・・? |
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