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タイトル名 |
機動戦士ガンダム |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-02-11 23:52:44 |
変更日時 |
2016-10-20 13:04:08 |
レビュー内容 |
子供の頃、周囲の盛り上がりを余所に、殆ど見ることのなかったレギュラー放送のガンダムですが、後に、夏休みだか冬休みだかに映画3部作をよく放送したりしてたのを何度も見て、そういう意味ではこの映画版の方に馴染みがあるのですが。しかし、今回久しぶりに見て、やっぱりキツイなあ、と思っちゃいます。基本的にテレビの再編集、それもお話の途中まで、なもんで何とも中途半端。テレビ版を圧縮して詰め込む事に精一杯で、ひとつの独立した作品としての盛り上がりには欠けていると言わざるを得ません。そういや映画版の『宇宙戦艦ヤマト』などは、無理矢理な再編集でほぼ支離滅裂だったけど、ストーリーの最後までカバーしてる上に、ツボはきちんと押さえていたので、ちゃんと盛り上がったのでした。アニメーション技術もテレビアニメにしては高かったし。その点も、ガンダムには分が無いですね。アニメとしてのクオリティは高いとは到底言えず(そこに懐かしさもあるとは言え)、そもそも、登場人物の人相が作中で安定していない、ってのはまさにテレビアニメの悪しき特徴。ガンダムの魅力は多かれ少なかれ、その「設定」にあるのであって、“スター・ウォーズ + 宇宙の戦士”とか言われつつも、それだけに収まらないものは確かにあるのですけれども、この第1作(と言ってよいのかどうか)ではまだ、「設定」の説明に終始するばかりで、その魅力が物語として動き始めているとは言えない段階です。 ↑とは言え、色々な制約の中でこれだけの動きを描き込んでいるのはやっぱりスゴイし、物語の発端を描く作品ならではの、登場人物たちの初々しい姿、素直に恐れ、素直に驚く姿、ってのも魅力的。特に、慣れぬガンキャノンの中で絶望的な闘いに身を置くカイの姿とその描写は、強い印象を残します。すみません6点⇒7点に差し替え。 |
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