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タイトル名 |
活きる |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-12-30 20:41:09 |
変更日時 |
2004-12-30 20:41:09 |
レビュー内容 |
本日はワタクシ、餃子作りに挑戦してみたのですが、念頭においていたのがこの映画に出てくる餃子、素朴ながら何とも美味しそうだったもんね。しっかしなかなか上手く包めなくてねえ、これが。え~閑話休題。この映画観てると、人の仕合わせも不仕合わせも、思わぬ時に思わぬ形でやってくるもんだなあ、と、しみじみ思います。文革を始めとする社会のさまざまな激流、その流れの速さに、庶民の生活はついていくのが精一杯。人々が時代の流れを作るのではなく、作られた流れに人々が流されている、多かれ少なかれどこの国も同じなんですかね。でもその中で人々は「逞しく」と言えるかどうか判らないけど、とにもかくにも、生活を営んでいく。変わっていくものもあれば変わらないものもある。死んでいくものがあれば新たに生を受けるものもある。影絵芝居の人形が、主人公とともに乗り越えていく「時代」もあれば乗り越えられない「時代」もある、しかし人形の箱だけは意外にいつまでも生き残っていたり。予想できる事など何もない。ただ、予期せぬ形で訪れる仕合わせ・不仕合わせに身を任せながら、不器用に生きていくこと、そう、この不器用さこそが、庶民の力、主人公夫婦の力であり、この映画の力なんだなあ、と。だから私も餃子の皮がうまく包めなくても、不器用なりに生きていこう、と。・・・何ちゅうまとめ方やねん。 |
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