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タイトル名 |
赤い河 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-04-11 01:40:33 |
変更日時 |
2004-04-11 01:40:33 |
レビュー内容 |
とにかく牛の大群。その暴走する様は圧巻。これぞまさしく「赤い河」だわい、などと言うと、まるで『黒い絨毯』と同じネーミングセンス(笑)。まあホントは映画の舞台がRed Riverなんですけども。それでもやっぱり牛の群れは濁流に見まがうほどの迫力。『キートンの西部成金』にも引けはとらない! この牛の大暴走、夜に砂糖をドロボーしようとした奴が食器をひっくり返して大きな音をたてちゃうのがきっかけだけど、この食器のひっくり返し方が実に大袈裟でドリフのコントみたい(笑)。←笑ってる場合ではないんだな、その後の展開が。やっぱりジョン・ウェインは翳のある役が似合う。とりつかれたような表情と、異常な目の輝き。強行軍の末、ついにクーデターが発生、トムとマシューの関係は修復不可能なものへと。ううむ、苦労を共にし、最終的な目的も同じハズなのに何故反目しあわねばならぬのか、と切ない気分に。で、なんとかならんものか、と思って観てると、本当に最後なんとかなっちゃった(!)。アレ、そんなんでいいの? いいんです、多分。映画冒頭のエピソードが後半のストーリー展開によく効いていて、「厚み」が出ているからこその説得力。牛のド迫力、ジョン・ウェインのド迫力、それらをコントロールするエピソード群、その辺りのバランスが本作の魅力ですかね。 |
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