みんなのシネマレビュー
殺人に関する短いフィルム - 鱗歌さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 殺人に関する短いフィルム
レビュワー 鱗歌さん
点数 8点
投稿日時 2007-07-13 07:37:00
変更日時 2007-07-13 07:37:00
レビュー内容
殺す者、殺される者、そして事件に関わることになった弁護士。殺される者は、どこにでもいるような何の変哲も無いタクシー運転手、特に人から好かれるでもなく、特に目の敵にされるでもない、普通の男。その彼が、たまたま出会った青年に、殺される。その過程は壮絶だ。人間はなかなか死なないもの、肉体はとことんまで“生”へ執着し、ゆえに殺人者もまた、とことんまで“死”へと追いやるために残酷さを剥き出しにする。しかしその壮絶なる殺人の過程は、(我々を除いて)誰に見られるでもなく、殺される者を同情する者もなく、世界の片隅でひっそりと繰り広げられるのである。殺人者は逮捕され、裁判の後、処刑される。彼もまた、死を恐れ、生へと執着しながら、彼なりの短いドラマを展開しながら、結局はやはり世界の片隅である処刑室で、ひっそりとその生涯を終える。殺されたタクシー運転手と異なり、殺人者である彼は、裁判の過程で弁護士と交流を持つことにより、死にいたるまでの時間を弁護士と共有し、その人生の一端を弁護士の人生へと投影することができた。しかしその前途溢れる弁護士ですらも、社会全体から見れば、彼もまた社会の中でひっそりと人生を送る無数の人間のひとりに過ぎない。殺された者にしろ殺した者にしろ、死んでしまった以上、もはや確実に忘れられていく存在だ。社会の中で、生き、死んでいくことの儚さ。人間って、孤独だなあ、と感じさせられる。
鱗歌 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-12-01ツォツィ76.28点
2024-11-30ザ・リング75.13点
2024-11-30グラディエーターII 英雄を呼ぶ声76.40点
2024-11-24犯罪王リコ87.50点
2024-11-23まむしの兄弟 二人合わせて30犯88.00点
2024-11-23がんばれ!!タブチくん!! あゝツッパリ人生74.42点
2024-11-23ザッツ・エンタテインメントPART277.66点
2024-11-23LOOPER/ルーパー65.93点
2024-11-17導火線 FLASH POINT56.42点
2024-11-17スプライス65.08点
殺人に関する短いフィルムのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS