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タイトル名 |
讃歌 |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2022-02-08 22:37:40 |
変更日時 |
2022-02-08 22:38:50 |
レビュー内容 |
新藤兼人監督ご本人が登場し、オレはマジなんだぞ、という顔をすればするほど、冗談としか思えなくなってくる、そんな映画です。 谷崎潤一郎の「春琴抄」の映画化。 春琴と佐助の二人だけの世界、もはや句読点すらも、その流れを留まらせることは出来ない、ということなのかどうなのか、とにかく、独特すぎる文体で描かれる、独特すぎる世界。 それを映画化するんだから、相当、独特のコトをしなきゃ、ってことなんだとしても、いやはや、随分と気色のワルい映画にしたもんです。 それともこれこそが新藤兼人スタンダードなのかも知れんけど。 白塗り顔のオバチャン(乙羽信子)が語る春琴の姿は、さらに白塗りで、綺麗だとか神秘的だとか言う以前に、ただ不気味。昔話として語られていた二人の世界が、ラストのオバチャンの三味線の演奏によって現代とリンクする、と言いたいところだけど、イマイチこのシーンが効果を上げているような気がしません。 映画全体を通じ、描写がエキセントリックな方向に走りすぎて、かえって起伏が乏しいような。 |
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