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タイトル名 |
ジェイコブス・ラダー(1990) |
レビュワー |
鱗歌さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2021-11-28 22:13:53 |
変更日時 |
2021-11-28 22:13:53 |
レビュー内容 |
日常の中に次第に非現実が浸食してきて、やがてその日常の方の実在性がアヤシくなってくる、一種の幻想譚。一応、「意外なオチ」に相当するものはあるのだけど、そんなに意外じゃない、というか、次第にそのオチの方へとジワジワ寄せて行って、最後は落ち着くべきところへ落ち着いた、という感じ。 まあ、最初の戦場の場面から、敵の姿は見えないし、これって米軍同士が戦っちゃってるんじゃないの?というシーンもあったりするし。 意外性を求め過ぎると、理屈っぽくなるもの。この作品はそれを回避して、しっかり幻想性で我々を魅力しつつ、迷宮の出口たる映画のラストでは、何とも言えない虚しさを感じさせます。 ホラー映画の新たな可能性を指し示した作品、と言ってもよいのでは。 |
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