|
タイトル名 |
脱出(1944) |
レビュワー |
すぺるまさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2015-01-07 03:52:15 |
変更日時 |
2015-01-07 03:53:10 |
レビュー内容 |
ローレン・バコールの登場シーンの格好良さ。 「Anybody got a match?」というオフの声、既に咥え煙草で扉に寄りかかるバコール。 ハンフリー・ボガートが投げたマッチ箱を乱暴に受け取り、ボガートに一瞥くれて煙草に火をつける。 火の消えたマッチを後ろにぽいと投げ捨て「Thanks」と捨て台詞。 煙を吐き出し、マッチ箱をボガートにぽいと投げ返し消えていく。 これが映画の粋だ。かっこいい。痺れる。
この後も幾度となくボガートはバコールの煙草の火を付けてやるのだが、一度立場が逆転する。 客が払うべき金を踏み倒そうとしたことに気付いたボガートは、その客に詰め寄る。 その時に隣にいたバコールは、ボガートが煙草を口に咥えるか咥えないかの瞬間に、 それはその行動を読んでいたかの如く、マッチに火を付け、ボガートの顔前に出すのだ。 この行動の俊敏さ。かっこいい。
この映画の登場人物たちは皆活き活きとしている。もうそれだけでいい。 最後のバコールの腰振りダンス、ボガートに腕を掴まれた時の笑顔。泣ける。 そしてその後ろを鞄を持ったウォルター・ブレナンが、こちらもちょいとリズムを刻んでふたりに付いていく。
最高。 |
|
すぺるま さんの 最近のクチコミ・感想
脱出(1944)のレビュー一覧を見る
|