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タイトル名 |
ひまわり(1970) |
レビュワー |
キリコさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2003-05-21 22:19:45 |
変更日時 |
2003-05-21 22:19:45 |
レビュー内容 |
公開当時の劇場で見たときは、ただただH・マンシーニのあの音楽を聞いただけで反射的に涙、涙の状態だった。最近2年続けてまた劇場で見て、監督の演出の業の凄さにに気づいた。たとえば出征するマストロヤンニとの駅での別れのシーン。人目があるのでゆっくり別れを惜しむのもままならないず、とうとうトイレで抱擁を交わすのだが、それを割れた鏡に映して撮っている。これは二人の別れの暗示になっている。彼を忘れられないローレンは、行方不明の恋人を訪ねはるばるロシアまで行く。彼女を追うカメラ、どこまでも続くひまわり畑、カメラを引くと広大な丘に延々とたつ墓標の風景・・ここでは誰もが戦争の被害者であり、非難しているのは人でもなく国でもなくただ戦争のみ。引き裂かれた恋人を通して、深く静かにその悲惨さを見る者に強く 訴えかけてくる。反戦映画の名作であると思う。 |
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