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タイトル名 |
ソルト |
レビュワー |
まりんさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2010-08-01 14:42:43 |
変更日時 |
2010-08-01 14:46:02 |
レビュー内容 |
まずジョリ姐さんのアクションは美しく、時に血まみれのハードアクションもこなしていますので、それだけで感動の域には達しています。謎めいた妖艶なスパイって完全にハマり役ですよ。それだけでもスクリーンで観る価値はあります。ですが不満の方が大きかったです・・主役のソルトが初めにスパイの嫌疑を掛けられますが、ソルトが施設から抜け出す動機は自分の亭主の身を案じての事ですけど、その亭主の危険を匂わしてソルトの焦燥感を煽らせる描写が不十分なので、あんな無茶な方法で脱出するに至る動機に説得力が足りず、唐突に見えていまひとつ乗れませんでした。その段階でソルトに向ける視点はスパイ嫌疑に掛けられ、亭主を救いに行くエージェントというものになり映画は進んで行くと思ったら、中盤からニューヨークに向かいソルトの謎の行動が始まります。ここでソルトに向ける視点はあやふやになり、何か映画に対して地に足が着かない感覚になりました。そして『暗殺』実行後、ロシアのスパイ連中が捕まった亭主をソルトの目の前で殺しますけど・・ここねぇ・・亭主の顔が暗くて良く写されてないから最初、誰だか分かりませんでした。あそこは亭主の苦悶の表情のアップとソルトの見つめる表情を重ねるくらいのシーンは一瞬でも必要でしょ!それがあればその後のシーンがよりドラマチックになると思うんだけどなぁ・・。映画の見せ方としてはまだソルトの行動の真意は観客に完全には明かされず、ソルトがどう動くか分からない所にサスペンスを波及させたいんでしょうけど・・そこも上手く見せられているとは思えません。ドンデン返し的展開も継ぎ足し程度のものに見えましたし・・。ラストでソルトの真意が確実に分かりますけど、そこもなぁ・・そこまでに至る強い信念の描写がやっぱり足りない、だから折角のいいラストの余韻があっけないものとして写ってしまいました。この映画に関しては主人公の信念という主軸を物語で上手く見せた上で、色々な展開に発展させた方がいいと思うんだけどなぁ・・ |
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