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タイトル名 |
カンパニー・メン |
レビュワー |
ゆうろうさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-09-05 02:24:29 |
変更日時 |
2013-09-05 02:31:23 |
レビュー内容 |
冒頭で素敵なセレブの住宅地が映し出されて溜め息が出るんですが、会社をクビになってから家に帰ってくると一転!出勤前はあんなに素敵な生活空間だったのに、一気に重荷となって迫ってきます。「こ、これはヤバイ・・・」もう溜め息も出ない。「なんとかなるさ」という気持ちも、物語が進むにつれて一つ一つ、丁寧に潰されて行くのがえげつなかったです。内容だけでなく映像演出でも追い込みがかかります。セレブな住宅地はもちろん、机と椅子だけになったオフィス、親戚の庶民的な家、月々の支払いが滞るにつれて家の周りに溜まる落ち葉。「奥でお待ちください」と言われて行ってみれば、部屋の外でパイプ椅子に座って順番待ちしているライバルたちがズラリ。ロケーションやセット(内装)などの美術がしっかりしていて、それがより一層こちらを追いつめてきます(汗)。アベンジャーズなんて出てこない一見地味な映画だけど、邦画との演出力の差に圧倒されました。美術がモノを言う映画でしたね。株価のことばかり考えている社長の決着の付け方も印象的。普通だったら、結局彼も失脚してしまうとか、再スタートを切った主人公たちの姿を見て改心するとか、なにかしら描きそうなもんですが、この映画はそうしません。あくまであっさり、「当たり前ですが何か?」って顔をして、また金と数字の世界に戻って行きます。数字だけで商売している現状のアメリカの経済は、まだまだ続いているということでしょうか。モヤモヤは残りますが、ラストシーンは希望に溢れています。あのデカイ船は、この映画のために運んできたのかな?それともCG?もともと停泊していた?いずれにせよ、静かに圧倒されるラストカットでした。 |
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