|
タイトル名 |
エレファント・マン |
レビュワー |
sayzinさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-08-19 19:39:17 |
変更日時 |
2004-08-19 19:46:39 |
レビュー内容 |
この映画も並みの監督が描けば人の善意に涙する感動物語か、不幸を背負った男に涙する悲劇として落ち着いてしまう所。それをここまでコンプリケイトでグロテスクでヴィジョナリーに仕上げられるんだからデヴィッド・リンチは本当に凄い(最近のリンチはもう私ごときでは理解できません。また、本作からは彼がティム・バートンに与えた影響が非常に良く読み取れました)。口では待遇に謝意を示しながらも、彼は最後の最後まで疎外感から開放されることはなかった。彼は最後の最後までエレファント・マンだった。ここに描かれたのは努力や善意ではどうにもならない、社会生活を営む人間の残酷な業であり、誰もそこから逃げ出すことは出来ない。この映画で流す涙は感動や同情のそれではなく、無念の涙です、7点献上。 |
|
sayzin さんの 最近のクチコミ・感想
エレファント・マンのレビュー一覧を見る
|