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タイトル名 |
東京裁判 |
レビュワー |
クルイベルさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2005-01-24 10:04:46 |
変更日時 |
2005-01-24 18:30:32 |
レビュー内容 |
太平洋戦争は到底勝ち目の無かった戦争である事は、日米の国力の差を考えれば明らかだった。その事は当時の日本の指導者も分かっていたと思いたい。しかし、その状況でなぜあの戦争を始めたのか?東条元首相は自衛のための戦争であったという。そうなのかもしれない。現実に日本国内以外の海外権益を捨てさえすれば、太平洋戦争は起きなかっただろう。それは一方で、当時の大日本帝国と言う国の面子をかなぐり捨てる事にほかならない。日清から始まる「侵略」戦争により、血で獲得してきたそれら権益を捨てる選択が軍部の発言の強い当時の日本で出来たのだろうか?と、思えば"A級戦犯"と呼ばれた人々にとって開戦を先延ばしに出来なかった事が最大の「罪」なのかもしれない。戦後教育を受けた私たちにとって当時の軍部は絶対悪で、関係する政治家や軍人を不当に低く評価する傾向があるようにも思うが、もうそろそろ精神的、思想的にも「もはや戦後では無い」と言うべき時期なんじゃないだろうか?と思った。なお、映画的な面白さと言うより色々考えさせられたのは久しぶりであったので10点を献上します。 |
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