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タイトル名 |
イット・カムズ・アット・ナイト |
レビュワー |
りりらっちさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2020-06-01 19:52:47 |
変更日時 |
2020-06-01 19:54:36 |
レビュー内容 |
「家族」は一番小さな社会で教会で、人が生きていくのにどうしても必要なものだ。
非常時ほど、そうだろう。平和な時は「一人が好き」とか言って勝手気ままに生きている人間も、世の中が非常事態になり自分の生命の不確かさを感じたら、家族に自分の存在の確かさを未来の共有を求めるのではないか。
そして「家族」の中で守るべきは、子ども。弱いから守るのではない。子どもは「未来」だからだ。希望と言ってもいい。 自分たちの未来(子ども)を守るためなら、ほかの社会(家族)を滅ぼし、追放することに迷いはない。それが非常事態なんだろう。そう認めつつ諦めつつ、やはりそれは人間として哀しい。
そして「未来」が、「希望」が、無垢のまま死んでいくラストは、とてつもなくつらかった。 テレワーク中に何気に観ていたのに、まさか涙するとは思わなかった。派手な見せ場も謎解きもなにもない、淡々とした、だが良質な作品だった。つらいけど、たくさんの人にぜひ一度観てほしい。 |
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