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タイトル名 |
男はつらいよ 望郷篇 |
レビュワー |
東京50km圏道路地図さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2006-02-04 22:13:17 |
変更日時 |
2020-05-10 23:50:08 |
レビュー内容 |
山田監督の復活と共に、TV版のファミリーが登場し万全の布陣。以前は威勢のよかった北海道の親分だが、その死に際の惨めさに渡世人の末路の哀れさを感じる寅さん。一転して「地道な生活(額に汗して油にまみれる)」を志す。だが、失恋と共に職場放棄。これじゃあ一宿一飯の義に反するよなあ。まあ高倉健のようなストイックな渡世人にもなりきれない所が寅さんの魅力ではあるけれど。 <追記>14年ぶりに再見。一見すると「労働の美徳」がテーマにも思えるが、本作は所帯を持つ事の効果(家族のためにマジメに働く)がメインテーマだろう。という意味では非常に保守的な作品ではある。その後50年が経過し、今や所帯を持つ事は当たり前ではなくなり、生涯未婚率は大幅に上昇しつつある。漁村風情が残る浦安の町並みと共に時代の変化を感じる作品でもある。それにしても、マドンナの鈍感さはどうにかならないのか。あと、ちょっと気になったのは威勢のいいヤクザな寅さんに対して、おいちゃん・おばちゃんも寅さんを茶化したりからかったりするという、シリーズ後半では見られないある種の威勢のよさも感じるところ。ちなみに本作より、共同印刷から朝日印刷への社名変更が行われているようだが、理由は不明である。 |
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