|
タイトル名 |
ザ・ワーズ 盗まれた人生 |
レビュワー |
東京50km圏道路地図さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-09-30 11:56:41 |
変更日時 |
2015-09-30 12:06:11 |
レビュー内容 |
まさに『罪と罰』の世界。富や名誉のために偽りそして苦悩するというのはありきたりではあるが好きなパターン。ひたすら神視点での情景描写が言葉によって展開されるので、小説のような映画で深みがあるようにも思えるが、映像は文字(朗読)をなぞっているだけというある種の映画の限界を提示しているとも言える。真実を明らかにして自由になれると思い込み、奔走する主人公は痛々しくもあり、清清しくもあった。ラストで女子大生が「破滅よ!」と人生の真実ぶちまけるが、自分を偽って生きる事に苦悩する人は誠実ともいえる訳で、そんなのカンケーネーで生きてる人が殆どの世の中、あらためて人生とは何か、誠実に生きる事の難しさを考えさせられた。他方、虚構にとりつかれて現実が見えなくなった者達の物語とも言えるわけで、映画の見過ぎも程々にしないといけないのかな?と思ったり。 |
|
東京50km圏道路地図 さんの 最近のクチコミ・感想
ザ・ワーズ 盗まれた人生のレビュー一覧を見る
|