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タイトル名 |
天使(1937) |
レビュワー |
彦馬さん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2004-06-30 12:51:34 |
変更日時 |
2004-06-30 13:03:05 |
レビュー内容 |
おー、ルビッチの見せない演出だー。見せなきゃいいってもんでもないんですが、この作品は、ここというツボをお見事に刺激。エンジェルが突然いなくなるシーン、エンジェルが友人の妻であることがわかるシーン、エンジェルが自分の妻であることがわかるシーン。ストーリィのコアとなるこれらのシーン、ともすれば役者の表情のクローズアップで表現したくなるシーンをことごとく間接的に表現。スミレ売りのおばあさん、反対を向いている写真立て、秘密のメロディーを奏でる電話口・・・、また下げられてくるお皿で、3人の心理状態を巧みに表現されちゃー、ははぁーと頭をこすりつけるほかありませんです。ラスト、芝居を打つエンジェル、それを逆手にとるバーカー卿、といった脚本も素晴らしく、エンジェル役のディートリッヒの魅力、ルビッチの見せない演出とあいまって、この作品はまさに、金のエンジェルマーク。これ一つでルビッチタッチの缶詰がいただけるのであります。 |
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