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ブルグ劇場 - 彦馬さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ブルグ劇場
レビュワー 彦馬さん
点数 9点
投稿日時 2004-12-04 00:27:29
変更日時 2004-12-04 00:27:29
レビュー内容
舞台の演目内容とストーリィが絡み合う技巧さに加え、この物語は純粋な人々の織り成す人間模様をウィーンの名門劇場、社交界を背景に格調高く描かれています。悪意のある人間が全然出てこないんですね。老いらくの恋に無邪気な老優、愛する人に一途な娘、芝居に直線的な若者・・・。男爵夫人は虚栄心に従順で、男爵もただ妻の愛を獲得したいだけ。そういった人々の真っ直ぐな思いがぶつかり合ったり、すれ違ったりして、犠牲となり落胆する者も出てくるわけですが、最後には乗り越え、気高さと希望を再び抱く・・・光のある脚本です。そして演じる役者陣の素晴らしさが脚本と両輪を成し、クラシカルな名車のごとき気品がうかがえます。眠ったままライナーの胸に顔を埋めるレニのショットからファウストを演じる老優ミッテラーのクローズアップ、そしてブルグ劇場の全景で締められたラストにはシビレました。<演じる>を材料にしたビターなスウィーツといった作品であります。
彦馬 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2007-02-17Gガール/破壊的な彼女65.71点
幸せのちから85.51点
2007-01-10かもめ食堂96.59点
2007-01-10スワンプ・ウォーター88.00点
2007-01-10結婚の夜87.00点
2007-01-10ガラスの脳85.12点
2006-12-12小早川家の秋97.10点
2006-12-12東京の宿76.44点
2006-12-12戸田家の兄妹98.18点
2006-12-12淑女は何を忘れたか107.73点
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