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タイトル名 |
誰も知らない(2004) |
レビュワー |
ジェイムズさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2007-04-21 01:05:38 |
変更日時 |
2007-04-21 01:27:14 |
レビュー内容 |
モデルになった事件を知ってから鑑賞しました。一部人物描写が事実と異なっていましたが、実在する子供たちへの救いかもと思いました。実在の長男がしてしまった事と映画の中の長男を比べると余計に辛かったです。あっぱらぱーで"子供より男"な母親。そして異常な親子関係が通常になってしまった子供たち。子供たちの学校についても、何故行かせないのかは実際の事件のレポートで謎が解けます。映画だけ観ていたら分からないと思います。そういうのを説明に入れなかった理由がいまいち分かりませんでした。映画は観ていてとても悲しく切なかった。そして小さな子たちの明るい演技に救われ、そして益々悲しくなる。いつも明るくおばかで愛らしい次男坊の変貌が悲しい。4,5歳になるのに赤ちゃん用のピコピコサンダルしかない次女の後姿がとても悲しい。母親の服を売らせない長女が悲しい。僅か小学生で家族の面倒、家計・家事等全てを押し付けられた長男が悲しい。その反面大人たちの冷たさ。少なくとも母親の元彼たちは実情を察する事は出来た筈。そして母親。もう言葉にならない。次女の死後届いた現金と手紙を見て本気でむかついた。親になってしまったら「いち抜けた」なんて出来ない。かといって"子供が全て"になるべきとは思えないが、親の責任はある。冷たいようだが実在した放置母の心境を知りたいものだと思った。この映画はそんな感情が渦巻く生々しい作品だった。 逃避的な救いは画面で見た悲惨な子供たちが役者である事でしょうか。 |
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