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タイトル名 |
誰も知らない(2004) |
レビュワー |
亜流派 十五郎さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-08-10 17:48:28 |
変更日時 |
2004-08-11 17:02:15 |
レビュー内容 |
学校へも行かず、そもそも戸籍上存在しているのかどうかもアヤシイ4人の兄弟姉妹。でも4人は確かにこの世に存在し生きている。逃げる父親、誰かすら判らない父親、幸せになる権利があると叫ぶ母親。そんな無責任な大人達に愛想を尽かしながらも、法にも守られない存在だとしても、法を守り最低限の社会性も保ち、社会の中に懸命に存在し続けるようとする子供達。都会の街の中で野生化して強く生きていく彼らは「助けてください」と叫ぶことも捨て、何より4人の家族の絆を選ぶ。こんなニュースを聞いたとて、無責任な親だの無関心な世知辛い世の中だのと思うだけだが、大人は、社会は、何よりもまず子供を守る義務を本当に果たしているのだろうか。子供を大人の都合にばかり合わせて生きさせてはいないだろうか。「長屋紳士録」的日本は死滅してしまったんでしょうか。 |
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