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タイトル名 |
おくりびと |
レビュワー |
ごりちんですさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-03-16 18:57:24 |
変更日時 |
2009-03-16 18:57:24 |
レビュー内容 |
家族の葬儀を経験してる人には、なんかこう感じるものがある映画なんだろなって思いました。 親父の葬式とか思い出しちゃいました。 あざとく泣かせようとかって演出してる風でもないので、まあ、いい作品かな。広末さんは別として。奥さん役が宮沢りえとかなら…でも、それだったら「汚らわしい」とかって言わないような気もするし…キャスティングってむずかしいかも。 そもそも葬儀関係の現場仕事って、歴史的文化的に穢れたものとして扱われてて、新平民の身分の人たちの仕事だった時期が長くありましたからね、ある程度年齢のいってる人たちならあの「『汚らわしい』仕事」なんて感覚も理解できるんでしょうけど、そのへんの事情が若い人たちにもわかるようなつくりでも良かったかな…。 この「汚らわしい」は映画の中でもかなり浮いたセリフの印象がありましたが、ここを変に言い換えると部○解○系の圧力団体の方たちから映画に関係ないとこで争いごとになっちゃうかもなので仕方なかったのかなとか思いました。あ~、でも「一生あの人みたいな仕事して反省するか…」とかもっと危ないセリフもあったような…。 まあそれはともかくとして、本木さん&山崎さんたちが変に気負うでもなく只々誠実に亡くなった人を送るその姿には、雪の白さと相俟って透明でどこか凛とした美しさがありました。 やっぱり死体から人体模型作ったりするのは、日本人には無理かもなって思いました。 それと、余貴美子さんが結構いい感じでした。50過ぎだそうですけど、なんか素敵でした。 笹野さんの抑え気味の演技もよかった。 なんかこのところ、平気でげらげら笑いながら葬儀に来る人とか見て、いやな気分になったりしたこともあったんだけど、この映画観てちょっと安心した。
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