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タイトル名 |
デイ・アフター・トゥモロー |
レビュワー |
池田屋DIYさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2024-12-08 20:08:07 |
変更日時 |
2024-12-08 20:08:07 |
レビュー内容 |
東日本大震災のニュースは会社のテレビで見ました。そこにはどこかの空港を津波が通過している最中の映像が写されており、滑走路は濁流で見えず、管制塔らしき建物だけがポツンと首を出しているという状況だったと記憶しています。 それを見た時の私の感想は、「なんか地味な絵だな」でした。当時も自然災害系の映画はありふれており、そこでは竜巻に巻き上げられて宙を舞うタンクローリーも氷漬けにされた自由の女神も思うがままで、見る側の私も衝撃的な絵に慣れていました。映画に比べたら遠目で固定されたカメラ、灰色の空と茶色い水流、そして無音であるテレビの映像は「退屈でつまらない」という感想になってしまったのだと思います。地震があったことなど全く分からないくらい遠くの地方に住んでいて、自分は何も被害を受けていなかったということも関係していたと思います。 その後の続報で死者行方不明者が何万人という単位で出ていることを知って愕然としたり、現地の様子を自分の目で見に行ったことで、あの日の自分はなんて馬鹿だったのだろう、と今でもあんな感想をもってしまったことを後悔しています。 映像技術の進化に合わせて受け取る側の私も想像力を鍛えていかなければ、いつか自分の100m前方に迫った津波に対しても「地味な絵だなぁ」という感想しか持てずに死んでいってしまうんじゃないか。こういう映画を見るとそんな危機感みたいなものを覚えます。 |
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