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タイトル名 |
グラン・トリノ |
レビュワー |
としべいさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2009-04-29 22:10:09 |
変更日時 |
2009-04-29 22:10:09 |
レビュー内容 |
ミリオンダラーベビーの書き込みで、この映画が好きか?と聞かれたら、好きではないと答えるでしょう。と書いたのですが、今回のイーストウッド監督作品はたぶん、私の好きな映画の一本に入るでしょう!なにが今までのイーストウッド作品と違うのかということです。今までの作品は問題を提起して説明して、解決を一応するのだがしかしその問題の特殊性、普遍な大きさに見ての帰りに、ともすれば気持ちが釈然としないというか、気分が悪いというか、そうなんですよいつも良い映画なのに! それが、この映画のラストときたら、五大湖から吹く心地よい風の中をこれまたビッグエンジンのグラントリノがタオのドライブで走り抜けていく!まるで、アメリカ基幹産業の象徴のように。その少し前に私に涙を溜めさせた映画のラストがこんなに爽やかで、未来の希望にあふれる穏やかなシーンで締めくくられるとは.... 確かにこの映画の中に ハリーがいます。あのマグナムをぶっぱなして強引に解決していく、でも今回は違ったのです。もうそんな時代ではない。暴力は暴力を呼び、孫子の代まで続いてしまう。そう考えたコワルスキーのとった行動があの壮絶に撃たれ死んでいくことでした。それはタオやスーの家族に対する償いだったのでしょう。また戦時中に自分の犯した罪への償いなのかもしれません。とにかくこの映画でクリントイーストウッドという人は映画の基本に立ち返った作り方をしたのではないでしょうか。それがあのラストに繋がる事になったのでは私はそう思います。 私もわざと物語にはふれません。あまりこんなの読まずに見に行きましょう。絶対に納得できる貴方にとって最高の作品です! |
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