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タイトル名 |
ロープ |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-09-03 20:18:11 |
変更日時 |
2006-07-19 19:45:49 |
レビュー内容 |
六十年近くも前に作られた作品にも関わらず、ほとんど古さを感じさせない映像には驚かされる。
ただ、純粋にサスペンスミステリーとして見ると、特にこれと言った謎解き要素も意外な展開も無く、かなり淡白。ロープを使って背後から絞殺するという大雑把な殺害方法からして、とても完全犯罪とは言えないし、わざわざタイトルにするようなギミックとしての必然性も分からない。
かと言って肝心の人間ドラマも希薄で、かなり淡々としたそのストーリー展開は退屈。これならまだ「古畑任三郎」シリーズの方が緊張感があるw
他の方の指摘にもあるように、せめて「死体がどこにあるか」とか、「本当に殺人は行われたのか」と言った核心は観客にも明かさない方が、より緊張感や不可解性が高まったのではないだろうか。
当時としては犯人の独りよがりな殺人動機が斬新に思われたかも知れないけど、現代人の感覚から見ると、その中途半端な選民思想など、ちょっとやる事や言う事が幼稚に感じる。
また、実験的な意味合い以外で、わざわざ苦労してワンロール、ワンカットで撮っている必然性もイマイチ分からない。そうしなければ表現できない緊張感なんてあるのかなと。
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