|
タイトル名 |
テキサス・チェーンソー ビギニング |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2007-07-03 14:16:30 |
変更日時 |
2007-07-03 20:51:51 |
レビュー内容 |
ホラーとして丁寧(?)な作りではあるけど、他の方の指摘にもあるように、ビギニングと言うには、ほとんどあの家族の成り立ちに踏み込んでいないのが難点。
あんな家庭環境だからレザーフェイスという怪物が作られたのは分かるとしても、そもそも6代も続いたという農家の一家が、何故あそこまで狂っているのかとか、何故わざわざレザーフェイスを育てようと思ったのか、という基本的な点に関しては語られず仕舞い。本来は語る必要など無い部分だが、過去話の作品として作る以上、狂気の原点を語る必要性はあるはず。彼を産んだ母親と父親の素性もまったく分からないまま。
その辺の過去の謎や人間描写を期待したんだけど、結局、内容的には殺人鬼ホラーとしてよくある、「いつものパターン」に終始していただけ。相変わらず「倒せるチャンスがあるのに、それを活用しないでまた逆転される」という、ホラー映画のお約束の連続にイライラさせられっ放し(笑)。おまけに「ビギニング」だから、この一家がやられたり、捕まったりしないというのも最初から確定している事で、結果が分かりきっている展開を見るのは退屈だった。
終わり方にも狂気の美学が見られないし、結局、前作のリメイク版がそこそこ売れたから、ついでに過去編も作っとけと言う程度の発想の作品。ホラーとして血飛沫が飛び散ってるだけの上っ面な狂気ではなく、あんな怪物たちを生み出した、本当の意味での「人間の狂気」をこそ描いて欲しかった。
|
|
FSS さんの 最近のクチコミ・感想
テキサス・チェーンソー ビギニングのレビュー一覧を見る
|