|
タイトル名 |
王立宇宙軍 オネアミスの翼 |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2003-11-12 18:06:01 |
変更日時 |
2007-05-20 18:29:07 |
レビュー内容 |
東洋でも西洋でもなく、過去でも現在でもない、あの独特な世界観の構築に高いセンスを感じる。この後、「ナディア」「エヴァ」とヒットを飛ばす、庵野秀明×貞本義行コンビの才能が発揮された初期の傑作。
当時の若いスタッフのアニメにかける情熱が、そのまま作中の登場人物達に重なるものがあり、「何かを成し遂げたい」という気持ちを持った事のある人なら、誰もが共感できるはず。まだアニメに元気があった頃の「熱」を感じる。
テーマが分かりにくいと言われているが、個人的にはそうは思わなかった。「夢を諦めない」、「今の自分を変えたい」、「人間の可能性」、「科学の功罪」、「友情と恋愛」と要素は複数あるものの、むしろテーマとしてはベタで分かりやすいくらいで、決して小難しさなどは無い。見る人がそれぞれに感情移入できる部分を見つけつつ、考える余地がある。そういう意味で、感動の押し付けがましさが無いのも好感。音楽のオリジナリティと完成度の高さもさすが坂本龍一氏といった印象。
評価としては賛否あるようだが、この作品も見る人の年齢や時期などによって評価は変わっていくタイプのものかも知れない。 |
|
FSS さんの 最近のクチコミ・感想
王立宇宙軍 オネアミスの翼のレビュー一覧を見る
|