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タイトル名 |
ゴールデンボーイ(1998) |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2004-09-14 23:55:47 |
変更日時 |
2004-09-14 23:55:47 |
レビュー内容 |
<原作未見・映画版のみの評価>
原作を知らないので、それなりに楽しめた。ナチズムへの傾倒の危険性を通して、狭義の意味から、人種、年齢を問わず、人間全般に普遍的に当てはまる、「他者より優れていたい」という本能の危うさを説いている作品だろう。
トッドの罪が表沙汰にならず、「選民意識」のみが継承されていくというラストこそが、永続的に受け継がれていく人間の業の深さを強調している。
ただどうせなら、もう少し突っ込んで、戦争犯罪やホロコーストを糾弾していくうちに、はまり込みやすい「他者を糾弾する事の目的化」という危険性を追求して欲しかった。
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