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タイトル名 |
CUBE |
レビュワー |
FSSさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2003-09-18 22:17:13 |
変更日時 |
2005-07-10 13:51:54 |
レビュー内容 |
「閉鎖空間における人間性の露呈」というテーマを描く上で、ここまで大胆な舞台を用意した作品にはめったにお目にかかれない。
キューブ内をいくら移動しても変化の無い部屋が延々と続くというのは、それだけでもかなりの恐怖。ただ、息が詰まりそうな閉塞感は感じるものの、各登場人物の「言動の変化」や「関係の破綻」は予想の範囲内だし、特にこれと言って意外性のある展開も無かったのは、ちょっと拍子抜け。
結局ラストまで行っても何も分からず、解決らしい解決も無いまま。こういう「不可知論的結末」って、「解釈まかせの手抜き」と背中合わせで、どうとでも取れるからあまり好きではない。
同じ「閉鎖空間におけるサスペンス」ということなら、個人的には「嵐の山荘系ミステリー」の方が、きちんとした「謎の論理的解決」もあるので性に合っている。 |
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