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タイトル名 |
Wの悲劇 |
レビュワー |
たいほうさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2008-09-02 22:08:37 |
変更日時 |
2008-09-02 22:10:09 |
レビュー内容 |
劇団主脳が警察で事情を聴取された研究生の措置をどうするかと協議中に三田佳子が薬師丸を連れて現われて舞台のためなら女であることを利用するのは当然だと言ったときに多分ベテラン連中は全ての事情を察知しただろうし,これを平然と行う研究生はこの企画のヒロインに最適と感づいたはずである。彼女を退団させたら私も辞めると言うのは蛇足であり,慌てて止めに動いたのは一人だけ。女子学生の令嬢と言うヒロインのイメージから考えればどうひいき目に見ても高木に分があるのであるが,殺人事件の身代わりを舞台で演じることが条件であるから,これが図らずもオーディションになってしまっている。映画と違い撮り直しの不可能な演劇で女優として通用する資質を見抜いた三田だから腹上死事件の身代わりを依頼したのだろう。虚構を行っている自分を別の目で眺めることが行えることが舞台俳優としての条件であり,それに耐え切れなかった世良の友人は脱落するとの現実から女優としての出発を眺めることで善しとした二人の別れは自然なものです。しかし薬師丸は結局これ以後に舞台には活動の場を得ていないようです。日本では舞台俳優で生きていくのは難しいからなのでしょうか。それにしても贅沢な俳優陣ですが日本では演劇関係者は比較的安く得られたのでしょうか。 |
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