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タイトル名 |
マスター・アンド・コマンダー |
レビュワー |
たいほうさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2004-03-05 16:52:48 |
変更日時 |
2004-03-05 16:52:48 |
レビュー内容 |
少年兵ってのはお笑いで、良い家柄の子弟だけがノーブルオブリージを果たすために士官候補生として志願して参加しているのです。逆に水兵たちは徴兵(と言っても無宿人狩りみたいなもの)で集められて奴隷同様にこき使われる階級社会であることは海軍も陸軍も同じだったのです。でもロシアとかよりましなのは一応はお仕着せの衣類と食糧だけは供給されていたことで、まさにそれだからこそ反乱は滅多に起きなかったようです。まあ、軍艦では皆が一心同体の運命共同体ですから良い艦長に恵まれることが長生きの秘訣で自然に結束が生まれるのだし、経験と権威がないからと水兵になめられる士官の存在は全員の命運を左右することになるので自然淘汰を待つのでしょうね。このあたりは昔の教育制度の残酷なところで、小さいころから厳しく教育し、不適格者は落伍させ、運の悪いものは戦死することで強い精神力と強運を備えた指揮官が残れば良しとするシステムです。でも片腕を失って友のBodyBagも結べないようなのが敵艦に切り込みに行くのはいい根性です。帆船時代の軍艦は被害を受けても戦闘が終われば乗船している船大工が元通りに修復するし、弾丸は爆発しない(破裂する砲弾は自分を火災で沈める危険があるので使えなかった)ので被害は主に破損の船材での負傷だとか、いろいろルールが現代とは違っているので興味があります。 |
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