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タイトル名 |
愛と哀しみのボレロ |
レビュワー |
シャリファさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2001-11-02 10:21:05 |
変更日時 |
2001-11-02 10:21:05 |
レビュー内容 |
突き上げてくるような感情を覚えたのは、シモン(フォリー・ベルジュエールのピアニスト)とアンヌ(同・ヴァイオリニスト)の二人の軌跡.シモンはアンヌの目前でガス室に入れられて処刑されるが、アンヌのほんとうの哀しみは、彼女が収容所を出た後にシモンの安否を問われて、「シモン?」とつぶやいて微笑むところで、観る側に痛いほど伝わる.人は極限の哀しみの中では、決して泣けないのだと.ストーリーが同時進行するし、一人二役を演っているので、1回観ただけでは構造上の理解がむずかしいかもしれないが、音楽が洗練されている上、バレエの神髄(ジョルジュ・ドンの踊るボレロ)も観られるので、味わい深いと思う.ルルーシュ渾身の作品. |
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