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タイトル名 |
パリ、テキサス |
レビュワー |
シャリファさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2003-11-09 21:15:03 |
変更日時 |
2003-11-09 21:15:03 |
レビュー内容 |
こういう映画を生み出す監督、スタッフ(音楽、脚本、美術、カメラ、編集)は、映画人冥利につきるだろうと思うと同時に、手堅い力を見せつけられ、降参です.キャストが、これまた素直に降参状態になってしまう面々で、トラヴィスを演じる H. D. スタントンの冒頭からラストまでの演技は、彼以外考えられないし、ハンター役の H. カーソン君の自然な巧さ、終盤に登場するのに強烈な印象を残す N. キンスキーの鮮やかさは、大きな余韻を残す.しかし、この映画が観る者の心を揺さぶるのは、愛情の描き方だ.自分が愛情だと思っていたものが、実は相手を束縛する自己愛以外の何物でもなかったと悟ることで、トラヴィスが得た本当の愛情がラストに直球でこちらに届くから.でも哀しいな、やりきれないな、人間って.
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