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タイトル名 |
ロスト・イン・トランスレーション |
レビュワー |
ノマドさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-12-11 02:00:24 |
変更日時 |
2004-12-13 21:38:59 |
レビュー内容 |
外国人の視点からみた日本というものは、これまで映画化されたものでは、少なくとも私がみた中では、どれも首をかしげるようなものばかり、というのが率直な感想でした。というのも、いわゆる日本のよいところ(具体的に言うと話がズレそうなので割愛しますが)というのが描写されていない、のではなく、反対のよくないところがおよそ的外れ、行き届いてないこと。このことの方が、日本をロケーションする外国人の浅はかさを私に映し出すものでした。 ロストイントランスレーションは、この辺が非常に上手いと思いました。監督・脚本を手がけたソフィアコッポラの東京のイメージ、とりわけよくないところの描写が私が思い描く東京にかなり合致したものでした(こんなことを言うと愛国者ではないなと言及されてしまいそうですが)。おそらくこの映画を御覧になった日本人の方の多くは、若干の嫌悪感を抱くかも。たしかに藤井隆はないですね。でも私のようなチャキチャキの日本人にもかかわらず、全編通して痛快で仕方がなかった、という方も少なからずいらっしゃると思います。この辺が分かれどころで面白いですね。
この作品はマイブラッディバレンタインのケヴィンシールズが楽曲を提供してます。他にもエール、ジーザスアンドメリーチェイン、デスインヴェガス、フェニックス、ハッピーエンドなどなど(カラオケで歌ってる曲はおそらくロキシーミュジック)ヨーロッパの、特に英国のロックファンにはたまらない曲のオンパレードです。 エンディングのジザメリ、ケヴィン、ハッピーエンドのつなぎもいいですね。個人的にはケヴィンに曲を作らせただけでも賞賛の気持ちで一杯っス。 |
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