|
タイトル名 |
リリイ・シュシュのすべて |
レビュワー |
キュウリと蜂蜜さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-11-11 20:27:58 |
変更日時 |
2004-12-16 00:24:07 |
レビュー内容 |
援助交際とかイジメとか万引きとか親の離婚とかレイプとかは、別にそれである必要性はなかったんだと思う。なんだって良かったんだと思う。私自身を振り返ると、中学生って、自分の身に起こったことを生まれて初めて自分ひとりで受け止めた年齢だったと記憶しています。岩井監督が描きたかった14歳のリアルは、その「初めて」があまりに耐え難いものだったとしたらという仮説なんだと思います。だから仮説が具体的に何であるかはどうでもよかったんだと思う。神様(=岩井監督)に弄ばれる少年少女。もう少し大人だったら上手い受け止め方とか自分なりの結論が出せるんだけど、まだそんなことができるほど器用じゃない。逃げ方も分からないし解決法も思いつかない。ただ必死で藻掻くけれど何処にも辿り着けない、そんな苦しさを描きたかったんじゃないでしょうか。あのエンディングは、二人がそれぞれの結論を出して次に進む決意をしたことを意味しているんだと思います。二人に拍手を送りたいです。
|
|
キュウリと蜂蜜 さんの 最近のクチコミ・感想
リリイ・シュシュのすべてのレビュー一覧を見る
|