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タイトル名 |
ロストケア |
レビュワー |
karikさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2025-02-20 14:46:31 |
変更日時 |
2025-02-20 14:48:16 |
レビュー内容 |
斯波から運転を変わる猪口は「あの優しさはやっぱり、苦労してきてるからよねぇ。」と若い由紀に話す。斯波の若白髪のわけが重要だと観客に気づかせる。猪口は漠然と思い至るが、由紀はよく理解できない。由紀にとって介護士としても男性としても憧れの人である斬波。本当に生きるという意味を斯波に求めるなら、斯波のやってきたことを知った時、事務所の掲示物に八つ当たりするのではなく斯波がやってきたことの意味を真摯に理解しようとして欲しかった。泣き崩れたとき猪口が抱きしめてくれたから、大丈夫と思ったのに。 せめて裁判の傍聴に来るべきだったのではないか。あのまま風俗に堕ちていくのでは未来が閉ざされてしまうと思った。由紀の未来ではなく、日本の未来を暗示しているような。 だから、今のまま自助共助に頼る政策の日本は、これから多くの斯波を生み出すのではないかという不安のまま終わってしまった。
ずいぶん前に偶然視聴した「デスノート」というテレビドラマで、日本にもすごい役者がいたんだと思わせた松山ケンイチの演技はさらに磨きをかけていた。これからも楽しみだ。長澤まさみもそこそこ演じていたが、検事としては人間味がありすぎたように思う。人間味が満開で、検事の演技の中でふと見せる人間味を出して欲しかった。 綾戸智絵はハマり役だった^^ |
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