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タイトル名 |
六月の蛇 |
レビュワー |
ひいらぎさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-04-03 01:49:24 |
変更日時 |
2005-11-05 22:39:09 |
レビュー内容 |
雨の降リ続ける街、湿度のある暖かい美しいトーンの映像。雨に打たれるアジサイとかたつむり。水に打たれるほど色鮮やかに活き活きするアジサイの花はこの映画を象徴するようだった。りん子に語り掛ける飴口道郎の「自分のやりたいことをやりましょうよ」はこちらをも巻き込む言葉かもしれない。日常、表面の顔を少なからず演じている自分というものがあり、本当の自分は隠しているものかもしれない。そんな心を解放していく誘惑の言葉たちに驚愕した。そしてどれほど、本心というものから眼を逸らしながら日常を暮らしているのかが、自分の問題として心を揺さぶり続けた。雨に打たれながら心を解放したりん子のエネルギーと激しさに圧倒され、その後のりん子の透明感と輝く美しさ、そしてなんとも言えない母性を感じさせる優しい表情に、号泣してしまった。凄い…この一言しか出ない作品。 |
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