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タイトル名 |
それでもボクはやってない |
レビュワー |
Andrejさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2007-02-15 22:00:48 |
変更日時 |
2007-02-15 22:12:14 |
レビュー内容 |
後味は良くないが、嫌いではない。ただ、万人とはやや解釈が違うかもしれない。日本の裁判制度における問題点が描かれていて、観た人は冤罪に対して、「ひどい」とか「そんなのおかしい」と思うかもしれない。でも実情は映画そのままであるべきであると自分は思った。主人公の目線からのみ本作を見れば、ひどいと思うだろう。おかしいと思うだろう。でも、客観的に観たらどうか?裁判官が主人公なら?被害者が主人公なら?法廷の中だけで立証されたことだけが全てなのである。加えて自分はそんな裁判制度にだけ焦点を充てた脚本に心動かされはしない。メスを入れるだけでなく、人間の心を揺さぶりたいのであれば、(裁判制度を問う映画であり、監督がそうしたいと思わなかったのかもしれないが)ラストで主人公が「ホントはオレ、やったんだけどね」と嘲笑でもしてほしかった。そのへんが良くも悪くも「日本映画」なんだろう・・・。もちろんそんな期待をする自分はひねくれているのかもしれない。ただ、映画として飽きさせない展開であり、強大なメッセージ性も持っているので、及第点。でも、重ね重ね、ラストにドンデン返しがあったら鳥肌モンだったのにナァ・・・。 趣旨が変わっちゃうかもしれないけど、ドキュメンタリー番組が観たいんじゃないし、映画ってそういうものなんじゃ?これじゃマジメすぎる! |
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