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タイトル名 |
シンドラーのリスト |
レビュワー |
ひろみつさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2003-04-12 01:01:31 |
変更日時 |
2004-08-10 17:35:00 |
レビュー内容 |
本当は0点にしたいところですが、観客の心理を知り尽くした手練手管の巧みさに3点。これはスピルバーグがオスカーをとりたいがために撮った映画。もう賞をやらなきゃならないように計算しつくしてる。そのためにナチスのホロコーストを出汁にしたのは許せない。アウシュビッツの収容所のオープンセットを建てて、エキストラを痩せさせて、裸でウロウロさせて、それに何の意味があるのか。本当に、ナチスのホロコーストを告発したいのなら何故、ドイツで公開しなかったのか。ドイツの映画祭で公開されたという話も聞かない、一番見せなきゃいけないのに・・・・じゃあ、いったい何のために創ったのか?しかもアカデミー賞のノミネート選考に間に合うように作って、しかも主人公が「オスカーシンドラー」でしょ?もうやめてくれって言いたくなる。同じ題材を扱った映画ならアランレネの「夜と霧」に、告発のインパクトではチャップリンの「独裁者」に遠く及ばない。チャップリンは同じナチを告発するのでも大爆笑の中で、それを完璧に描ききってる。淀川さんがこれ見て激怒したの納得です。 シンドラーが偽善だと言ってるのではありません。スピルバーグの物欲しげな野心、性根が嫌なんです。歴史の結果としてのナチの悪をどんなにリアルに描いたところで、これでは単なる「ナチの悪の解説」です。そういう映画は、いままでにくさるほど作られてるんですから、いまの時代に改めて作るなら、もっと違う視点で描かないと意味がないでしょう。例えば、敢えてナチスの親衛隊の視点から描くとかね。 |
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