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タイトル名 |
我が道を往く |
レビュワー |
スロウボートさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2004-02-14 13:58:24 |
変更日時 |
2004-02-14 13:58:24 |
レビュー内容 |
老いも若きも、男も女も、みんなの「GOING MY WAY」が見事に一本の映画に集約されています。おそらく「我が道」とは自分で努力し、精進しながら切り開いて往く道のことではなく、むしろ現実を受け入れ、逆らわないという、いわば天から「与えられた道」を往くことなのでしょう。すべてが理想的な場所に落ち着いて行くストーリーは、この「与えられた道」が決して悪いものではない、とても素晴らしいものなのだという、暖かいメッセージではないでしょうか。老神父のバリー・フィツジェラルドが実に人間味あふれる名演です。特に母と再会するシーンは秀逸で、思わず涙がこぼれそうになります。ビング・クロスビーが教会を去るという結末は、この作品における最大の「GOING MY WAY」。心温まる温和な作品に、哀愁というスパイスをプラスして、観客すべてを感化していくかのような見事なラストシーケンスです。合唱を通して感化された少年の眼差しも印象的。「我が道」を発見し、それを往く時に全ては輝きに満ちあふれる。希望と良心に満ちた傑作です。 |
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