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タイトル名 |
バグダッド・カフェ |
レビュワー |
花守湖さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2006-01-01 10:12:38 |
変更日時 |
2006-01-01 10:19:25 |
レビュー内容 |
この映画は、あの太ったおばさんを主人公に据えた時点で、外見の偏見に挑戦したものだったのではないでしょうか。 基本的にセピア色は好きですが、舞台が砂漠だということで、その色を自然に表現することができまていました。 しかしあの夕日の色彩には驚きました。 中国の巨匠チャン・イーモウも脱帽して裸足で逃げ出すほどに鮮やかな赤色です。 バグダットカフェだからこその色彩であり、これが色のある映画だと言われる所以ではないでしょうか。 その砂漠に帰る所がない者たちが集まってくる。監督は、これでもかと思えるくらいに、しけた連中を登場させて、最後には彼らを魅力的な人物へと変えていきます。黒人女はイライラ、太った女はノソノソ。そういう外見からくる偏見は、感情移入していくうちに気にならなくなっていきます。これをETの法則といいます。 美的感覚に優れ、想像力を養うにはもってこいの映画だとは思いますが、基本的には退屈な映画だと思って欲しいです。 考えることが好きな人、名作映画が好きな人にはお勧めします。 娯楽性はありませんが文学的な映画です。 |
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