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タイトル名 |
RENT/レント |
レビュワー |
花守湖さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2006-11-13 19:43:49 |
変更日時 |
2006-11-14 21:09:12 |
レビュー内容 |
最高の8人でした。物語が始まって、8人の素性がだんだん明らかになってくると、いつのまにか感情移入していきます。 レント(家賃)すら払えない貧乏人たちだけど、生きる喜びを誰よりも知っている人たちだ。同性愛、エイズ、貧困、ドラッグ中毒、さまざまな問題を抱える8人・・だけど生活に疲れきっているサラリーマンよりも、よっぽど明るくて生き生きしている、そして傷ついているぶんだけ彼らは他人にとても優しい。そのあたたかさが伝わってくる。 それにミミが生き返ったときは素直に嬉しかった。 映画は、厳しい現実では救えないやさしい人たちを物語のなかで救うことができる、だから好きなんです。ミミがあのまま死んでしまうのはリアルな現実かもしれない、しかしそんな現実が見たいなら私は映画を観るのをやめてニュースにかじりついているだろう。 1年は525600分。たしかにそのとおりだ。しかしその意味は、実はそんなことで人生を計ろうとするのではなくて、この8人のように、今を精一杯生きることが一番素晴らしいことなんだよ、というメッセージがあったのではないだろうか。 どれだけ生きるのが大変でも、幸せを実感できる人たちは確実に存在する。そして、幸せというのは、手に入れるものではなくて、いつも自分の身の回りにある。そのことを実感できる人が幸せなのかもしれません。ありがとう、ジョナサン。
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