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タイトル名 |
リービング・ラスベガス |
レビュワー |
花守湖さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2005-04-01 22:32:30 |
変更日時 |
2005-04-02 00:04:04 |
レビュー内容 |
「罪と罰」のラスコーリニコフと、娼婦ソーニャの関係と似ています。 エリザベス・シューの演じた不幸で美しく純粋な心をもった娼婦役がやはり目を惹きました。 思うのですが、こういう女性は、映画や小説のなかでは、ときどき理想の女性像として描かれているケースが多い気がします。 レ・ミザラブルの娼婦も同じだと思います。 なぜか男性はこういう女性に惹かれてしまうのかもしれません。 アルコール中毒というのは、本当に恐ろしいもので、お酒が好きで飲んでいるのは最初のうちだけで、そのうち、思い出したくないことを忘れるためだけにお酒を飲むようになっていきます。 楽しいなんてもちろん思わないし、苦痛なはずです。 だからアルコール中毒患者は、できることならお酒をやめたいと考えます。しかしニコラスケイジのアルコール中毒は、それとは少し違って、「自分を滅ぼすため」に飲んでいます。 生きるのはつらい、だけど死ぬのもこわい。そういう弱い男でした。 その弱さに共感し、同情し、そして愛したのがエリザベス・シュー演じた娼婦でした。愛とは許すことだと言われますが、恐ろしく駄目な男のすべてを受け入れた彼女は寂しくて美しい。 |
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