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タイトル名 |
まぼろし |
レビュワー |
花守湖さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-07-18 18:38:27 |
変更日時 |
2004-07-18 18:44:40 |
レビュー内容 |
現実の男よりも、まぼろしの男を選んだ彼女に一言。これによって彼女は破産してしまうかもしれないし老後も不安だ。 普通は妥協するものだけど「愛」とはこのようなものなのかもしれない、、、 つまり、「愛」とは一歩間違えば、自分自身を滅ぼす諸刃の感情だということだ。 結婚式のときに、一生あなたは夫を愛しますか?というセリフがあるけど、いったいどれだけの人がこの言葉を真に受けて答えているのだろうか?本当の愛とは不変であり、相手がこの世からいなくなったら愛さなくなるのは、愛じゃないだろう。 人間は愛情を持つことで生きる実感を確認するが、自分を滅ぼす原動力もやはり愛情から発することがいかに多いことか・・・ この映画の彼女は愛する人のまぼろしを見ることで幸福を感じているように見えるが、私には1人の女性の転落のストーリーに見えてしまう。 親友や男の求めは、彼女にとって意味の無いことだったに違いない。彼女はこの世界でたった1人の愛する人間を失ったことで空想の世界に生きる道を自ら選択した。
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