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タイトル名 |
ブラッド・ダイヤモンド |
レビュワー |
TANTOさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-09-08 23:39:36 |
変更日時 |
2009-09-08 23:48:38 |
レビュー内容 |
ただ綺麗で、高価で、女性にプレゼントすれば喜んでもらえるものというくらいの認識しかなかったダイアモンドに対する見方がずいぶん変わった気がします。休日にショッピングモールのウィンドウに何気なく見つけるダイアモンドにもあんな歴史があるかもしれないのですね。まさに"BLOOD DIAMOND"(血にまみれたダイアモンド)だと思いました。
血にまみれたといえば、RUFの活動は全くもって理解しがたい。最初は政府への反発とかもっと真っ当な理念があったはずなのに、少年兵を拉致・麻薬漬けにし軍事的に洗脳。大量虐殺。この映画を見る限り、反政府組織なんて名ばかりのただのヤンキー&ジャンキーの集まりで・・・、そんな中で歪んだ教育を受けさせられる子供たちの存在はただただ悲しいですね。本当にまっすぐに育っていた子供が「テメェなんか消えちまえ、クソヤロー!!」とか言うようになってたら本当に悲しいですよね。麻薬ってほんと怖いわ。。。
序盤、UNHCRの活動の一端なども映画に出てきましたが、現場は実際ああいったものなんですかね。。。難民がたくさん押し寄せるから、一人一人の話もじっくり聞けないのかな。そういった意味では映画という演出を基本とする形ではなく、ドキュメンタリーで見せてもらっても面白い話だったかも、と思います。もちろん映画も良かったですけどね。
レオナルド・ディカプリオは久しぶりにかっこいい役。ちょっと惚れる。冒頭、ダイアモンドの密売人と言うけっこうケチな立ち位置だったのが、利害の一致からソロモンやマディーと行動を共にするようになってからはまさにガーディアン!!なんだかんだダイアモンドのことばかり気にしながらも、しっかり二人をフォローする姿は何とも勇壮でした。
自分の身近にあるものが、どんな経緯で今ここにあるのか。どんな人の気持ちを渡ってきて今ここにあるのか。それはこの映画のように欲望であったり、はたまた誰かの努力の賜物であったり、誰かの親切であったり。そういった「モノ」の原点というものに目を向ける、素晴らしい映画だと思います。今回その「モノ」はダイアモンドだったわけですが、他の「モノ」についてもちょっと見方が変わるかもしれません。 |
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